大阪府立大学様と*CHASQUIの共同研究で「大規模施設園芸の生産性を飛躍的に向上させるスマート技術体系の実装」をテーマとし、
パプリカ農園で実証実験を行いました。CHASQUIはスマート農業Webシステムの開発を担当しました。
実証実験の主な課題は2点あり、「管理者の負荷の軽減、かつ人件費の適正化」、「広大な施設における物資搬送の迅速化・省力化」で、CHASQUIは前者の「管理者の負荷の軽減」に対応し、システム(Web、モバイル、IoT)を開発しました。
*日本に拠点を置く当社(CHASQUI VIETNAM)の関連会社です。
業務分析で見えてきた課題
実証実験地でのフィールドワークを通じて明らかになった主な課題は2点あり、「農園での作業記録の大部分が手書きで行われていること」、「記録されていない作業が多数存在し、データが一元管理されていない」ということでした。
結果として、管理者が手書きの記録をパソコンに入力する作業に忙殺される、農業管理のための適切なデータが不足している、という状態に陥っていたのです。
農園で記録できる作業は、できるだけモバイル端末(スマホ・タブレット)で行えるように機能に落とし込みました。これらの機能はひとつひとつが非常にシンプルなモバイルアプリ(例えば在庫の管理だけ行うアプリなど)として実装されたため、作業者にとって非常に記録がしやすいという効果を得られました。
上記説明されたアプリでは、データの一貫性が保たれるように設計・実装を行い、管理者が農園のデータを正確に把握できるようにしました。具体的にはマスターデータが全てのアプリ間で連動されるため、農園の記録にデータの欠落や齟齬が発生しないようになりました。結果として、管理者は農園の運営状況をより楽に、正確に把握できるようになりました。
引用: : www.naro.go.jp/smart-nogyo/r1/files/r1_s_engei-H07.pdf
「収量増大」、「管理者の作業時間大幅削減」という結果になりました。
また、実証実験は、採択された“スマート農業加速化実証プロジェクト2019”で最高評価を得られました。
現在は3つのユーザー(地方自治体 x 2, 企業 x 1)が試験的に導入しており、今後は実用化も見込まれています。
引用:
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/smart_agri_pro/pdf/pamphlet/r1/R1_1-61.pdf